エクストラ・ステラナイツ ver1.1 【HO】  あなたは「地球」、或いは他世界からアーセルトレイへやってきた「隣人」である。  しかし、その故郷は滅亡の危機に瀕している、或いは既に滅亡してしまっている。  そのため故郷を救うため、あるいは夢を叶えるため、ステラナイトとなる事を決意したのだ。  また、あなたはステラナイトとして「異例」である。  それは「シース」を必要とせず、「ブリンガー」として単独でロアテラと戦うことができる「エクストラナイト」であることだ。  「シース」を必要とせず、「ブリンガー」として単独でロアテラと戦うことができる「エクストラナイト」である。  ステラナイトは「願い」と「命」を懸けた戦いの中へ身を投じるため、運命を共にする「パートナー」との絆が、ステラナイトの力を行使する上で重要となる。  そこで、異例の措置として、他の「エクストラナイト」との交流が女神より許可された。  通常であれば、自身がステラナイトであることは、他のステラナイトに対しても秘匿される情報である。  本セッションでは「エンブレイス」、或いは「エクリプス」となる予定のNPCとの交流もできる。  ただし、交流時点では、その者が「世界の敵」であることは、一見では分からないだろう。  また、望むのであればHOの隣人ではなく、アーセルトレイの原住民をPCにしても良い。 【変更点】 ・ブーケは100固定。追加は基本無し。(GM判断で適宜追加しても良い。) ・「シース」を廃止、「ブリンガー」のみでPC間交流を行う。 ・PLが飽きるまで、自由にシーンを作り続けて良い。終わったらステラバトルへ移行。 ・タイマンではなく、多人数と交流しても良い。 ・メインタブを増やしてRPしても良い。 ・ゼロセブンスキルをブリンガーのスキルとして使用可。 【キャラ】  ルルブを持っていない場合、以下にあるキャラシを流用し、ガワを他キャラに変えて使っても良い。  ステナイはビルドによる格差はほぼ無く、キャラ再現の徹底も難しいため、雰囲気でそれっぽいのを選んで良い。 ↓キャラシ https://fujimi-trpg-online.jp/download/stellar.html#prettyPhoto https://github.com/orga-itsuka-trpg/TRPG-OCL-Rule/blob/master/stella_knights/character_sheet.csv ↓コマ自動生成ツール https://kurian.websozai.jp/charaPiece/top  キャラコマは以下のように設定。 ステータス:「耐久力」「防御力」「ブーケ(初期値:100)」「ラウンド数(初期値:1)」 パラメータ:「チャージ」 【用語説明】 〇ステラナイト  積層都市アーセルトレイの神である「ふたりの神」と契約し、ロアテラと呼ばれる怪物の侵略を阻む、アーセルトレイを守護する騎士のこと。  討伐対象であるロアテラは、既にアーセルトレイの次元の裏側───「フラワーガーデン」が位置する場所───に封印されている。  しかし、あまりにもその力が強く、アーセルトレイの市民を支配し続けている。  そうして作り上げた尖兵に、自身の封印を解かせ、再び世界を喰らわんとしているため、ステラナイトはそれを食い止める使命がある。  ステラナイトの存在自体は、アーセルトレイに住む一般人は知らず、その存在を公にすることも禁じられている。  その掟を破った場合は、ステラナイトの力を失うこととなる。  ロアテラと戦う「ステラバトル」への参戦は無償ではなく、勝利し続けることでありとあらゆる願いが叶うとされている。  (実際には、滅んだ世界が再構築された例は未だ無いが。)  また、ステラナイトになった者は、人類最高峰のアスリートを凌駕する身体能力や、様々な奇跡の力を行使することができるようになる。  ステラナイトとしての基礎知識は、その契約時に走馬灯のように頭の中へ送られる。 〇アーセルトレイ  無数の円盤が重なり合った都市。積層ごとに独自の文化、政治体制が広がっている。  第1層から第6層までは学園都市となっており、その生徒達を中心とした社会が構築されている。  そのため、それぞれを別世界と見なし、「基幹世界」と呼んでいる。  真実の一つとして、アーセルトレイは、ロアテラによって破壊された世界の欠片を、女神が集め形成した世界である。  これは、アーセルトレイの市民やステラナイト達は一切知らない情報である。  しかし、隣人達にとっての故郷である「地球」或いはその他世界によく似た外観が広がっていることから、懐かしさを覚えることもあるため、勘良く気づくこともあるかもしれない。  また、アーセルトレイは第6層以外にも階層が存在し、今もなお増え続けている。 〇隣人  アーセルトレイへ「異世界」から何らかの理由で移住してきた者達の総称。  一部の心無い者住民たちからは、差別的に「2級市民」と呼ばれることもあり、その待遇も元の住民に比べ、冷たくあしらわれることもある。  隣人全員に共通することであり、どれも皆「地球」、あるいはその他星からやってきたと口にしている。  隣人の子ども達は皆、スポーン・オブ・アーセルトレイ、略称SoAと呼ばれる学園に通うこととなる。  アーセルトレイ内におけるSoAの立ち位置は、他校で勉強についていけなくなった者、何らかの事情で他校にいられなくなった者、つまりは落第生、不良、落ちこぼれが通う学園である。  また、PCは全員、SoAの共同寮に住むこととなる。他の学園のとは異なり、内容に豪華さは無く、質素な造りとなっている。  生徒達からは「古くてボロ臭い」と不評。そのため、SoAの共同寮に泊まるアーセルトレイ原住民はほとんどいない。 〇ブリンガー、シース  「同じ願いを共有する運命のパートナー」。  フラワーガーデンに立ち、実際に武器を振るう騎士がブリンガー。  ブリンガーを纏う衣装や、扱う武器に変身するパートナーがシースである。 〇エンブレイス、エクリプス  ロアテラの命令に忠実に従う尖兵。  アーセルトレイ内部に封印されたロアテラによって、「星喰の因子」と呼ばれる不可視の種子を植え付けられ、完全支配されている。  (実際には、星喰の因子は、"元から"全人類に植え付けられている。)  被支配者がアーセルトレイの一般住民の場合「エンブレイス」、ステラナイトの場合「エクリプス」と呼ぶ。  支配された初期段階の時点で自由意志は存在せず、その本人をできる限り再現した行動を維持し続ける。  この時点は違和感を抱く者は少ないが、「親友」であれば気がつくことができるかもしれない。  そうして侵蝕が進むにつれて、言動が病的、妄言的、攻撃的な性格となっていく。  或いは重度の熱にうなされ、病を患ったかのように見えることもある。  最終的には、エンブレイス、或いはエクリプスとして、ロアテラの封印を解くため、そして他世界を滅ぼすために攻撃を始める。  彼らはロアテラの封印を解くためにアーセルトレイの中心部にある「フラワーガーデン」へ足を踏み入れる。  女神によって選出されたステラナイト達は「夢」を介して、決闘場への召集を受けることとなる。  彼らを元に戻すには、ステラバトルにて勝利し、星喰の因子を破壊しなければならない。  これはステラナイトのみにしかできないことである。 〇エクストラナイト  「シース」を必要とせず、「ブリンガー」単独でステラナイトの力を行使できる、異例のステラナイト。  本ハウスルールによる造語であり、ルルブには載っていない。  エクストラナイト同士は、お互いがステラナイトであることを知らされており、女神により、その交流も推奨されている。  他ステラナイトと交流せずに、ステラバトルに挑むことは、現状可能とされている。  しかし、ステラナイトはパートナーとの絆が、保有する人智を越えた力のエネルギー源である。  そのため、万が一の事態を防ぐためにも、こういった措置が取られている。 【戦闘の流れ】 〇セットルーチン  初回のセットルーチンでは、エネミーが盤面のいずれかの数字の「ガーデン」に配置される。  その後、各PLは自PCを好きなガーデンへ配置。  そして、舞台による「セットルーチン」が発動。これはステージギミックと捉えて良い。   ↓ 〇チャージ判定  全キャラ「(チャージ+ラウンド数)b6」を振る。  その出目を「セットダイス」として、「セットダイスタブ」へ記入。  次の「アクションルーチン」にて、その数字と一致するスキルが使えるようになる。   ↓ 〇アクションルーチン  エネミーから先に行動。  その後のPCの行動順はPL間で相談し自由に決めて良い。  また、PCの手番前のみに「予兆」が宣告される。  なお、エネミーは最も近くにいる最も耐久力の高いキャラを狙う。   ↓ 〇予兆  各PCの手番毎に、舞台が引き起こす攻撃や妨害といったアクションが「予告」される。   ↓ 〇PCの手番  「セットダイス」を取り除き、その出目と一致するスキルを使うことができる。  使用可能なスキルが無くなるまで行動できる。   ↓ 〇舞台の手番  手番となったPCの行動終了後、舞台による予兆内容、および「アクションルーチン」が発動。  その後、未行動のPCの「アクションルーチン」へ戻る。  全PCの行動完了を確認後、ラウンド数+1し、セットルーチンへ戻る。 【ブーケの使い方】 〇プチラッキー(ブーケ-3)  チャージ判定ダイスの出目を1つだけ、1ずつ増減可。 〇ダイスブースト(ブーケ-4)  アタック判定ダイス+1。  1回の「アタック判定」毎に3回まで使用可。 〇リロール(ブーケ-5)  チャージ判定、アタック判定、全て振り直し。  それぞれの判定毎に1回まで使用可。 【歪みについて】 〇歪みの共鳴  任意のタイミングで、「歪み」を1点上昇可。  共鳴回数が3回を超えた時、とエネミー(エクリプス)となってロスト。 〇イモータル・ライフ  即座に耐久力を2d6点回復。  行動完了状態や戦闘不能状態でも使用可。 〇異形化  耐久力を即座に4点回復。  次に行うアタック判定のダイス+3個。  アタック判定ダイスで1が出た場合、それらの出目全て振り直し可。  異形化の効果は、アタック判定を1度行うと解除される。 【汎用チャパレ】 ({チャージ}+{ラウンド数})b6 チャージ判定 c({ブーケ}-3*n) プチラッキー(nの上限無し) c({ブーケ}-4*n) ダイスブースト(n≦3) c({ブーケ}-5) リロール nSKd アタック判定 nSKd,k>l アタック判定(始まりの部屋使用) //n=振るダイスの数、d=アタック対象の防御力、k,l=ダイスの出目がkならばlに変更 ↓GM用 【プロローグ】 〇対エンブレイス用 舞台の幕は上がらない。 喝采の声はない。 これより始まるのは、世界を喰らう侵略者との戦い。 願いの決闘場に咲き誇るのは、隣人と呼ばれし異世界の騎士達の花々。 使命を遂げよ、星の騎士たちよ。 この世界の命運は、あなたたちに託された。 『銀剣のステラナイツ』 騎士であるならば剣をとれ。 世界を守護するのはあなたたちだ。 〇対エクリプス用 異端の騎士が現れる。 心と願いを歪ませた、星喰の騎士が現れる。 此度の決闘、願いの決闘場に咲き乱れるは、隣人と呼ばれし異世界の騎士達の花々。 そして舞台の中央に咲くは一輪の歪な、騎士の花。 『銀剣のステラナイツ』 願いあるならば剣をとれ 二人の願い、勝利を以て証明せよ。 【ステラバトル開始前の詩】 〇対エンブレイス用 剣をもって願いを示せ そして剣をもって敵を討て ───いざ開け、輝きと暗闇の舞台。 〇対エクリプス用 とうとう来たわね、ロアテラに支配されし者 そしてよく来てくれたわ、星の騎士たち 剣をもって示しなさい、この世界はまだ戦えるのだと ───いざ開け、願いと可能性の舞台。 【エネミーについて】 ・耐久力+ステラナイト人数×8 ・チャージダイス…(2~3人なら追加無し、4人なら+1、5人なら+2) ・アタック判定ダイスは常に+1 ・基本的に自分に一番近いステラナイトを狙う。 ・耐久力が高いステラナイトから狙い、同値の場合は防御力の高い方を狙う。 ・つまり、自分にとって一番脅威になり得るステラナイトを狙う、状況によって上記とは違う攻撃対象になる場合もある。